日本海軍・陸軍の航空部隊の基本編成

海軍航空隊の基本的な機数編成。末期になるにつれて減っていくので、大東亜戦争開戦時を基準とする。

日本海軍航空隊の標準編成(開戦時)

① 基地航空隊の定数

  • 基地航空隊の機数は、おおよそ50機前後で編成されることが多かった。
  • 基本編成(開戦時)
    • 戦闘機隊:通常 27~54機
    • 爆撃機隊(陸攻隊):通常 27~54機
    • 攻撃機隊(艦攻・急降下爆撃機):通常 27~54機
  • 例外として、戦闘の規模や基地の能力によって増減。

② 空母航空隊の定数

  • 空母にはそれぞれ艦載機の定数が決まっていた。
  • 大型空母(正規空母):平均 54機+補用機
  • 軽空母:通常 24~30機
  • 開戦時の空母航空隊(例:赤城)
    • 戦闘機隊(零戦):27機
    • 艦攻隊(九七式艦攻):27機
    • 急降下爆撃機隊(九九式艦爆):18機
    • 合計72機(予備機含む)

基地航空隊の実際の機数(開戦時の例)

以下は、実際に太平洋戦争開戦時(1941年)の日本海軍航空隊の機数の例です。

航空隊名主力機種戦闘機爆撃機攻撃機合計機数
台南海軍航空隊零戦54機54機
第1航空隊九六式陸攻54機54機
第21航空隊九七式陸攻48機48機
第24航空隊九六式陸攻54機54機
第4航空隊九七式艦攻54機54機

💡 台南空の零戦54機は「54機編成の戦闘機隊」の典型例

航空隊の標準機数(定数)

基本的な「1個航空隊」の機数

  • 標準機数27機 or 54機
  • 1個飛行隊(中隊的な単位):9機
  • 1個航空隊(戦隊的な単位):3~6個飛行隊
    • 3飛行隊 × 9機 = 27機
    • 6飛行隊 × 9機 = 54機(大規模航空隊)

例:台南海軍航空隊

  • 6飛行隊(9機×6)= 54機
  • 予備機を含めるとさらに数機多い可能性あり

まとめ

  • 日本海軍航空隊の1個航空隊の定数は基本「27機」または「54機」
  • 戦闘機隊・爆撃機隊・攻撃機隊ごとに27~54機で編成
  • 開戦時の台南海軍航空隊は零戦54機の標準編成
  • 空母航空隊は「1空母 = 54機前後(軽空母は30機以下)」が基本

陸軍飛行戦隊の基本編成

陸軍の「飛行戦隊」は海軍の「航空隊」に相当する単位だけど、構成の仕方が少し違う。

1個飛行戦隊の基本構成

  • 飛行中隊(9機編成) × 3~4個飛行戦隊(27~36機)
  • 戦隊本部機(指揮官機や予備機)を加えて、実戦時は30~40機程度
戦隊の種別主力機種中隊数機数(1中隊9機)合計機数(本部機含む)
戦闘飛行戦隊隼・鍾馗など3~427~36機約30~40機
軽爆撃戦隊九七式軽爆など3~427~36機約30~40機
重爆撃戦隊九七式重爆など327機約30機
偵察戦隊九八式直協機など327機約30機

💡 基本は「1戦隊=3~4個中隊=30~40機」
(戦闘機戦隊は4中隊編成が多いが、爆撃機戦隊は3中隊編成が基本)

陸軍飛行団・飛行師団の構成

陸軍の場合、**複数の戦隊をまとめた「飛行団」や「飛行師団」」**があった。

  1. 飛行戦隊(約30~40機) → 戦闘の基本単位
  2. 飛行団(戦隊 × 2~3) → 2~3個戦隊で構成(60~120機)
  3. 飛行師団(飛行団 × 2~3) → 120~300機規模

例えば:

  • 第64戦隊(隼戦闘機・約36機)
  • 第59戦隊(隼戦闘機・約36機)
  • → 第5飛行団(戦闘機約72機)
  • → 第1飛行師団(飛行団×2以上=戦闘機+爆撃機で約200機)

💡 陸軍は大規模な航空作戦の時は「飛行団」や「飛行師団」を編成して運用。

陸軍飛行戦隊 vs 海軍航空隊の違い

項目陸軍飛行戦隊海軍航空隊
基本単位飛行戦隊(30~40機)航空隊(27~54機)
下位単位飛行中隊(9機)飛行隊(9機)
上位単位飛行団・飛行師団通常はなし(艦隊配属)
空母運用なしあり
運用方式陸上基地主体陸上基地+空母運用
  • 海軍航空隊は空母運用のため、1隊の機数が多い(54機編成が多い)
  • 陸軍飛行戦隊は**基本は「3~4中隊(約30~40機)」**の戦隊単位で作戦行動。
  • 陸軍には**「飛行団」や「飛行師団」など、より大きな組織単位がある**。

まとめ

  1. **陸軍の飛行戦隊も「3~4個飛行中隊=約30~40機」**が基本。
  2. 海軍の航空隊は「27機 or 54機」が基本(空母運用の関係)
  3. 陸軍は「飛行団」「飛行師団」という上位組織があり、作戦単位が大きい

つまり、陸軍飛行戦隊も海軍航空隊と似た構成だけど、戦闘機戦隊は40機規模、爆撃機戦隊は30機規模が多いのが特徴

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