大日本帝国陸軍 全部隊配置 | 1945年8月(終戦時)
終戦時の日本陸軍全師団の配備状況を記載する。第一二六師團「英斷」(第126師団/英断)のように忠実に当時の表記のまま可能な限り旧字を用いて記載する。
目次
關東軍
関東軍は総軍であり内地である朝鮮から満州・内蒙古など広範囲に配備されていた軍である。主に対ソ連当たる軍であった。
関東軍 / 直轄 |
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機動第一旅團 |
第四軍 | 第三四軍 |
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第一一九師團 | 第五九師團 |
第一二三師團 | 第一三七師團 |
第一四九師團 | 獨立混成第百三三旅團 |
獨立混成第八十旅團 | 永興湾要塞司令部 |
獨立混成第一三一旅團 | |
獨立混成第一三五旅團 | |
獨立混成第一三六旅團 | |
關東軍第三特別警備隊 |
第一方面軍「鋭」 / 敦化
第1方面軍は満州全土の防衛を広範囲に担った。
直轄
第一二二師團「舞鶴」/ 興隆 | 第一三四師團「勾玉」/ 佳木斯 |
第一三九師團「不屈」/ 吉林省 | 關東軍第二特別警備隊 |
第三軍「巖」
第3軍は終戦時には満州東部琿春市を中心に配備されソ連軍に対応した。
第七九師團「湊」/ 羅南 | 第一一二師團「公」/ 琿春 |
第一二七師團「英邁」/ 満洲 | 第一二八師團「英武」/ 満洲 |
獨立混成第一三二旅團 | 羅津要塞司令部 |
第五軍「城」
第5軍は第3軍と同様に終戦時には満洲東部の鶏西市を中心に配備されていた。
第一二四師團「遠謀」/ 敦化 | 第一二六師團「英斷」/ 東安省 |
第一三五師團「眞心」/ 満洲 | 第十五國境守備隊 |
第三方面軍「强」 / 奉天
第3方面軍(強)は満州南部に駐屯していた。奉天から新京など満州大都市を中心に防衛・警備任務にあたっていた。
直轄
第一〇八師團「裕」/ 満洲 | 第一三六師團「不抜」/ 奉天 |
獨立混成第七九旅團 | 獨立混成第一三〇旅團 |
獨立混成第一三四旅團 | 獨立戰車第一旅團「迫」 |
關東軍第一特別警備隊 | 第二十二野戰高射砲隊 |
關東州警備司令部 | 第一〇四警備司令部 |
第三〇軍「敏」
第30軍は満州の首都新京を中心に配備されていた。
第三九師團「藤」/ 廣島 | 第一二五師團「英機」/ 黑河省 |
第一三六師團「不抜」/ 奉天 | 第一四八師團「富嶽」/ 満洲 |
第四四軍「遠征」
第44軍の前身は1941年に関東防衛軍。1945年終戦間際に第44軍へと改変された。首都圏である新京を中心に駐屯していた。
第六三師團「陣」/ 華北 | 第一〇七師團「凪」/ 満洲 |
第一一七師團「弘」/ 新郷 | 獨立戰車第九旅團「奮迅」 |
第十七方面軍「築」 / 京城
第17方面軍の前身は朝鮮軍(1945年2月6日廃止)で、朝鮮の守備、ソ連国境防衛を担った。ソ連が侵攻した際は、天皇直隷から関東軍に編入された。
直轄
第一二〇師團「邁進」/ 京城 | 第一五〇師團「護朝」/ 京城 |
第一六〇師團「護鮮」/ 平壌 | 第三二〇師團「宣武」/ 京城 |
獨立混成第一二七旅團 | 釜山要塞司令部 |
麗水要塞司令部 |
第五八軍「砦」
第58軍は済州島へ配備された。戦闘を交える事なく終戦を迎えた。
第九六師團「玄」/ 京城 | 第一一一師團「市」/ 満洲 |
第一二一師團「榮光」/ 成高子 | 獨立混成第一〇八旅團 |
支那派遣軍「榮」
支那派遣軍はモンゴル地域及び中国全土に展開した総軍である。北支那方面軍、中支那方面軍、南支那方面軍と分けられたが後に改変された。帝国陸軍の大半が終戦までこの地域に在った。
支那派遣軍 / 直轄
第三師團「幸」/ 名古屋 | 第十三師團「鏡」/ 仙台 |
第二七師團「極」/ 華北 | 第三四師團「椿」/ 大阪 |
第四十師團「鯨」/ 善通寺 | 第一三一師團「秋水」/ 廣東省 |
第十三飛行師團「隼魁」 |
第六軍「守」
第6軍は浙江省杭州に防衛任務にあたっていた。
第七十師團「槍」/ 華中 | 第一三三師團「進擊」/ 桂州 |
獨立混成第六二旅團 | 獨立混成第八九旅團 |
獨立混成第九一旅團 |
第十三軍「登」
第13軍は上海を近辺に展開していた。上海、南京、嘉定、徐州、蘇州を警備していた。
第六十師團「矛」/ 華中 | 第六一師團「鵄」/ 東京 |
第六五師團「專」/ 華中 | 第六九師團「勝」/ 華北 |
第一六一師團「震天」/ 上海 | 第一一八師團「恵」/ 大同 |
獨立混成第九二旅團 | 獨立歩兵第六旅團 |
獨立混成第九十旅團 | 第一獨立警備隊 |
第二三軍「波」
第23軍の前身は南支那方面軍で、香港、広州など広東省の警備にあたっていた。
第一〇四師團「鳳」/ 大阪 | 第一二九師團「振武」/ 廣東省 |
第一三〇師團「鍾馗」/ 廣東省 | 獨立混成第二三旅團 |
獨立歩兵第八旅團 | 獨立歩兵第十三旅團 |
北支那方面軍「甲」
北支那方面軍は中国北部、華北地域を戦域とした方面軍である。北京、山西、山東、河南、内モンゴルに展開していた。
北支那方面軍 / 直轄
獨立混成第一旅團 | 獨立混成第二旅團 |
獨立混成第八旅團 | 第三獨立警備隊 |
第七獨立警備隊 | 北支那特別警備隊 |
第一軍「乙」
第1軍は山西省に在り、太原を中心に展開していた。山西省の治安維持を主にした軍である。
第一一四師團「将」/ 宇都宮 | 獨立混成第三旅團 |
獨立混成第十旅團 | 獨立混成第十四旅團 |
第五獨立警備隊 |
第十二軍「仁」
第12軍は河南省を中心に北支に在った。終戦間際の1945年3月から6月までに河南省と湖北省で起こった老河口作戦の主力軍である。
第一一〇師團「鷲」/ 姫路 | 第一一五師團「公」/ 河南 |
戰車第三師團「瀧」/ 包頭 | 騎兵第四旅團「成」 |
第六獨立警備隊 | 第十獨立警備隊 |
第十三獨立警備隊 | 第十四獨立警備隊 |
第四三軍「秀嶺」
第43軍は山東省に配備されていた治安維持部隊である。終戦時、主力は済南に在った。
第四七師團「彈」/ 弘前 | 獨立混成第五旅團 |
獨立混成第九旅團 | 獨立歩兵第一旅團 |
第九獨立警備隊 | 第十一獨立警備隊 |
第十二獨立警備隊 |
駐蒙軍「戌」
駐蒙軍は内モンゴルに駐留していた軍である。1937年設立当初は蒙古兵団としていた。蒙古国軍と共に警備活動にあたっていた。ソ連軍が侵入してきた際はこれに応戦し4万人に及ぶ在留邦人の引き上げを成功させた。
獨立混成第二旅團 | 第四獨立警備隊 |
南方軍「威」
南方軍はタイ、ミヤンマー、インドネシアなど東南アジア全般、一部南洋パラオに配備されていた総軍である。戦力不足から警備任務についてた関東軍や中国戦線からも補充されていた。
南方軍 / 直轄
南方軍直轄の軍はニューギニア、ボルネオ、サイゴン、パラオ、シンガポールなど広域に渡りバラバラであった。
パラオ地區集團
パラオ地区集団はパラオ防衛任務ついた。第14師団はアメリカ第1海兵師団を壊滅させた激戦、ペリュリュー島の戦いで有名である。
第十四師團「照」/ 宇都宮 | 獨立混成第四九旅團 |
獨立混成第五三旅團 |
第二軍「勢」
第2軍はニューギニアにて終戦を迎えた。ニューギニアの戦いで壊滅状態となった。中でも第5師団は中国戦線、マレー作戦、シンガポールの戦い、フィリピンの戦いなどに参加した部隊であった。
第五師團「鯉」/ 廣島 | 第三二師團「楓」/ 東京 |
第三五師團「東」/ 旭川 | 第三六師團「雷」/ 弘前 |
獨立混成第五七旅團 | 獨立混成第一二八旅團 |
海上機動第二旅團 | 第十派遣隊 |
第四工兵隊 |
第十八軍「猛」
第18軍は主にニューギニアの戦いにオーストラリア軍、アメリカ軍と陸上戦を戦った。大半が飢餓やマラリアとの戦いに散っていった。
第二十師團「朝」/ 龍山 | 第四一師團「河」/ 龍山 |
第五一師團「基」/ 宇都宮 |
第三七軍「灘」
第37軍はインドネシアのボルネオ島の防衛任務についていた。ボルネオ守備隊とも呼ばれていた。ボルネオの戦いにてオーストラリア軍を主力した連合軍と戦闘を行った。
獨立混成第五六旅團 | 獨立混成第七一旅團 |
第三八軍「信」
第38軍はフランス領インドシナ、現在でいうベトナム、カンボジアに駐屯していた。ビルマの戦いに参加した第2軍もこちらに所属していた。
第二師團「勇」/ 仙台 | 第二一師團「討」/ 金澤 |
第三七師團「冬」/ 久留米 | 第五五師團「楯」/ 善通寺 |
獨立混成第三四旅團 |
第三航空軍「司」
第3航空軍はタイ、ビルマ南東部、カンボジア、ラオス、ベトナム、マレーの防空任務についていた。
第五飛行師團 | 第九飛行師團 |
第五五航空師團 | 獨立第十飛行團 |
緬甸方面軍「森」
ビルマ方面軍はビルマ(現ミヤンマー)に配備されていた方面軍である。イギリス軍、イギリス領インド軍、国民党軍等と交戦した。
緬甸方面軍 / 直轄
第三一師團「烈」/ タイ | 第三三師團「弓」/ 仙台 |
第四九師團「狼」/ 京城 | 第五三師團「安」/ 京都 |
獨立混成第二四旅團 | 獨立混成第七二旅團 |
獨立混成第一〇五旅團 |
第二八軍「策」 | 第三三軍「昆」 |
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第五四師團「兵」/ 姫路 | 第十八師團「菊」/ 久留米 |
第七方面軍「岡」
第7方面軍は昭南(現シンガポール)を中心とし、マレー、インドネシアに駐留していた。
第七方面軍 / 直轄
第四六師團「静」/ 熊本 | 獨立混成第二六旅團 |
昭南防衛司令部 | 獨立重砲兵第十三連隊 |
第十六軍「治」
第16軍はインドネシアのジャカルタを中心とし、ジャワ島周辺に駐留していた。
第四八師團「海」/ 海南島 | 獨立混成第二七旅團 |
獨立混成第二八旅團 |
第二五軍「富」
第25軍はインドネシアのスマトラ島に駐留していた。パレンバンは油田地帯でもあり重要拠点でもあった。
近衛第二師團「宮」/ 東京 | 獨立混成第二五旅團 |
パレンバン防衛隊 | バンカランプランタン防衛隊 |
第二九軍「定」
第29軍はマレー半島を中心に駐留していた軍である。
第九四師團「威烈」/ マレー | 獨立混成第三五旅團 |
獨立混成第三六旅團 | 獨立混成第三七旅團 |
獨立混成第七十旅團 | 戰車第十五連隊 |
第十四方面軍「尚武」
第14方面軍はフィリピンにて防衛任務にあたっていた。フィリピン防衛戦でアメリカ軍と激烈な戦闘を経験した。
第十四方面軍 / 直轄
第一師團「玉」/ 東京 | 第十師團「鐵」/ 姫路 |
第十九師團「虎」/ 羅南 | 第二三師團「旭」/ 熊本 |
第二六師團「泉」/ 華北 | 第一〇三師團「駿」/ ルソン |
第一〇五師團「勤」/ ルソン | 戰車第二師團「擊」/ 勃利 |
獨立混成第五五旅團 | 獨立混成第五八旅團 |
第六八旅團「星」/満洲 | 第四飛行師團「翼」 |
第一挺進集團「鸞」 / 川南村 |
第三五軍「尚」
第35軍はフィリピン南部のミンダナオ島及びビサヤ諸島にて防衛任務についていた。レイテ島の戦いなどアメリカ軍と激しい防衛戦を繰り広げた。
第十六師團「垣」/ 京都 | 第三十師團「豹」/ 平壌 |
第一〇〇師團「據」/ ミンダナオ | 第一〇二師團「抜」/ ビサヤ |
獨立混成第五四旅團 |
第四一軍「振武」
第41軍は当初は振武集団という兵団の集合体であったが1945年3月に第41軍に昇格した。フィリピンのルソン島防衛任務に就き、マニラの戦いなどを経験した。
第八師團「杉」/ 弘前 | 独立歩兵部隊 |
砲兵部隊 | 海上挺進部隊 |
第十八方面軍「義」
第18方面軍はタイに駐屯していた。当初は泰国駐屯軍、その次に第39軍に昇格。1945年7月に方面軍へ昇格した。
第十八方面軍「義」/ 直轄
第十五師團「祭」/ 名古屋 | 第二二師團「原」/ 宇都宮 |
獨立混成第二九旅團 |
第十五軍「林」
第15軍はビルマ方面の防衛を担当していた。アキャブ作戦やインパール作戦などにも主軍として従軍した。イギリス軍、イギリス領インド軍、国民党軍等と交戦した。
第四師團「淀」/ 大阪 | 第五六師團「龍」/ 久留米 |